こんにちは〜 ぼんつぶです。
突然ですが、渋沢栄一って知ってますか??
僕は恥ずかしながら、新しい1万円札に印刷されると聞いて初めてしりました。
そして、渋沢栄一さんで有名なのが「論語と算盤」というものです。
僕自身、読んだことはなかったこと、渋沢栄一さんを知らないことからいきなり文庫本を手にしても続かないと思い、まんが版を探しましたら、ありましたので、読んでみました。
まんが版なので、大変読みやすくなっている一方で、少しニュアンスが変わるのでは??と思ってしまいますが、内容としては、現代に生きる我々にも大変参考になる内容でしたので、ぼんつぶ的に少し紹介できればと思います。
興味のある方は下記にて購入も可能ですので、参考にしてください。
それでは行ってみましよう!!
はじめに
はじめに論語と算盤とは??ってかんじですよね??
この本の中では、
『論語』とは道徳の手本、『お金』は現代資本主義を幸せに豊かに生きるため、便利でありがたいものといっています。
道徳とお金は対局に見えて実は近いものというのをこの本は教えてくれるものと思います。
大きな志と小さな志
これは本書のなかでは、『大きな志というのは、小さな志との調和が大切』と記載しています。
もっと噛み砕くと、人生の目標という大きな志と、毎日の行動という小さな志の両方が必要だということです。
ワクワクすることの強さ
これは仕事も学問も趣味でもそうですが、それをすること自体を楽しんでている人が一番強いということです。
孔子の言葉の中に、『之を知る者は之を好む者に如かず、之を好む者は之を楽しむ者に如かず』とあります。
楽しむ>好き>知っている
仕事を好きになってほしいと、企業内でそれなりの地位にある人は言いがちです。分かっているけど、仕事を好きになることって難しい。
仕事を楽しくなるなんてもっと難しい。
ただ、自分が楽しめるものを仕事にできれば、これ以上の幸せは無いんだろうなと改めて思いますよね。
武士道で信用を得る
孔子は『金と地位は誰でもほしいが正しい方法で得なければならない。貧乏なのは誰でも嫌だが、それも怠惰などのなるべくしてなる正しい方法があってなるのだ。』と看破しています。
これは、人によって解釈が異なりますが、
栄一はその信用とは
『廉直(まっすぐであること)』、『敢為(筋を通すこと)』、『礼譲(礼を尽くすこと)』としており、ビジネスにも不可欠と説いています。
親孝行について
『親孝行とは、子供だけがやろうとしてもできるものではありません。子供が親孝行するのではなく、親が自然と、子供にさせるものだ。』
これは、私もですが、これから親になる世代には心にとどめておきたい言葉と思いました。
子供が自分の思うようにならないと「親不孝者」と責めてしまう親がよくいますが大きな間違いである。
また、親の言いなりになる子供が素晴らしいかといえばそれも違う。ただ、親の言うことを聞くのが親孝行というわけではない。
親が子供に一方的に孝行を要求せず、寛大なこことで子供の思うままの志に向かわせてやれば、子供は自然と親に感謝し、孝行を尽くすようになるというものです。
親は本来子供の幸せを願うものです、そういう親であれば、子供も自然と親の幸せを願い、できる孝行を自然とするものだと思います。
これは、なかなか大事しないと行けないと思ったのが、父である自分です。
成功と失敗は自分の身体に残ったカス
この本を読んで、個人的に最も好きだったのが『成功と失敗は自分の身体に残ったカス』ということです。
これは、
成功や失敗というのは結局、心を込めて努力した人の身体に残るカスのようなもの。
人は人としてなすべきことを基準として、自分の人生の道筋を決めていかなくてはならない。
正しい行為の道筋に沿って物ごとを行うものは必ず栄えるし、それに逆らって物ごとを行うものは必ず滅んでしまう。
と書かれています。
僕たちは、多くのことを失敗や成功で比較したり、大切な道理やイノチといったものを本質とせず、ただ金銭や財宝を魂のように感じ、成功や失敗で一喜一憂していませんか??
人としてどう生きるのか、そう思うと成功や失敗などカスなんだと思います。
おわりに
さて、新型コロナの影響で僕たちは色々なことを考え直したのではないでしょうか。
人生とはなにか、幸せとはなにか、この先をどうするのかとかなどです。
新型コロナをよくとらえると言うとおかしいですが、これまでなんとなく生きてきた時間、人生が本当に良いのか等々と考えるタイミングになっていませんか??
そういう意味ではなかなか稀有なことなのではないかと思います。
論語と算盤、今回は現代語訳でもないまんが版でした。
今後、現代語訳も読んでみたいと思いますが、道徳の手本をしっかりと学び、経済もビジネスも日常も大切にすること、このことはとても大切だと思います。
この本の題材となっている『論語と算盤』は1916年に発行されております。
僕らは当然ですが僕らの生きている時代しか知らないだから正確に過去をはかることはできませんが、この本が発行されたその次代も今と同じくらいもしくはそれ以上に変化の激しい時代だったのではないでしょうか。
いつの時代の人もその時点で先行きが見えている人は少ないと思います。
そんな人たちの道しるべにもなったであろう本だからこそ、これからを生きる僕たちの力にもなると思います。
以上、ぼんつぶでした。