現代語訳 学問のすすめ を読んで!!

こんにちは!!ぼんぼんとリズムに載せてつぶやいていこうと思いますボンツブです。

さて、本日は最近読んだ中でおすすめの書籍を紹介したいと思います。

それは、「現代語訳 学問のすすめ」です。

僕なりにこの本で印象に残った内容をまとめてみたいと思います。
このブログを見て、読んでみたいな〜とか興味を持っていただけると嬉しいです。
良ければ下記より購入できますのでお使いください。

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現代語訳学問のすすめ (ちくま新書) [ 福沢諭吉 ]
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それでは行ってみましょ〜〜^^

はじめに

『学問のすすめ』は1871年(明治5年)から1876年(明治9年)にかけて全17編の分冊として発行され、1880年(明治13年)に合本し1冊の本として出版されているものです。

多くの方は福沢諭吉といえば、1万円札の人、「学問のすすめ」の人と認識しており、学問のすすめと言えば「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という認識ではないでしょうか。

日本を代表する偉人であるにも関わらず、全然読んだことがなかったのですが、今でも書店に並びベストセラーになっている理由は何かを探りたく今回この本を手に取りました。

現代語訳のため、現代の私達にも読みやすく、この本を読むと

  • 生きる気力、活力が湧いてくる
  • 自らの今後の人生を切り拓くきっかけにもなる

そう感じました。

この本の構成は17編ですが、どの編から読んでも問題ないほど各編は独立しています。

明治の書物ではありますが、現在の私達にも活かすことが十分にできるものが満載です。

なぜ、僕たちは勉強するのか。

 僕たちはなぜ勉強するのか。
 一度は誰もが考えたことがあることではないでしょうか。
 この答えは、決して一つではなく人生の中で実感していくものだと思います。

 色々な答えがありますよね??
 勉強がその人の人生にどのような影響が与えたのかで答えが変わっていくものではないでしょうか。
 勉強はしないけど金持ちになれた人は勉強の必要性を感じないでしょうし、勉強しかしてなくて交友関係が苦手な人は勉強を好きにはなれないかもしれません。一方で、勉強したから変化できたと実感する方にとっては有意義なものになる。
 そのようなものではないでしょうか。

 さて、なぜ勉強するのか。

 この本には福沢諭吉の考えを書いてあります。

 それを、ボンツブ的なまとめると

  1. 充実した生活を送るため(この場合は充実した人生といっても良いでしょう。)
  2. 世の中をより良くするため(この場合は日本といっても良いでしょう。) 

 学問のすすめの一部を要約するとこうです。

  • 本来、人は生まれながらにして平等である。
  • しかし、世の中を見渡すと、賢い人や愚かな人、社会的地位の高い人や低い人がいる。
  • その違いは、実学を学ぶか学ばないかであり、天が生まれつき定めた違いではない。
    実学とは、生活に役立つ学問である。
  • 学問に志して、一身の独立をすれば、一国が豊かになり、一国が独立する。
    独立とは、自分の身を自分で支配して、他人に依存する心がないこと。

どうですか!?明治の時代、みんな平等だよ!!実学を学べば変われるよ!!ということは世間的に過渡期のため、なかなか伝わらなかったのではないかと考えたりします。
しかし、今の僕らにはなんとなく分かるのではないかな!?と思います。

例えば、高学歴の大学を出る人と出ない人では総じて、高学歴の方が有利に働く場面が多く、社会的地位の高い人は多いと思います。
他には学歴ではありませんが、実学を学び、起業し一身の独立を果たし、国を良くする方もいます。

例をあげれば結構、出てくるのではないかと思います。
明治に書いた内容が今の私たちにも通ずるところがある。

学問のすすめが読まれる理由が分かる気がします。

諸悪の根源とは!?

福沢諭吉は、人間社会の最大の害は・・・・・

「怨望」(他人の幸福を妬んだり、うらんだりすること)といっています。

怨望が諸悪の根源である理由は、

  • 怨望は、公共の利益を害して私怨をはらすものであること
  • 解消して満足するためには他人に害を与えることで可能となる

このような諸悪の根源が生まれる理由はなにか。それは

  • 行動などの自由を妨げる状態を「窮」といい
  • 「窮」がその原因である

とされております。

怨望が内向きに表れると、ひそひそ話、内談等になり、

外向きに表れると内乱などの争いになります。

あれ?他にも欲張りとか誹謗とかあるように思いませんか??
諸悪の根源なんてまだまだないか??と疑いますよね??

福沢諭吉は、誹謗などは、場面と程度と方向によっては欠点ともなるし美点にもなると言っています。
たとえば、誹謗とは他人に難癖をつけるものなのか、自分の意見を主張するものなのか区別し難く、誹謗するからといって、すぐに欠点とは思わず内容と状況をちゃんと吟味して見ると欠点とは言えない時もあるよってことです。

そう思うと諸悪の多くは、怨望から来ていると感じます。

人生設計

福沢諭吉は人生設計の仕方についても、言及してくれています。

【わかっているけど、悔しい事実】

○ 人間は、案外悪いことをして、案外愚かで、案外思っているより成功しない。

○ 物事の難易度と時間を正確に比較できないため、計画するのが下手。

○ 直近3年でこれをする。10年でこれを行うと言って、実際に成し遂げる人はほとんどいない。

【ではどうするか】

○ 知性と徳と仕事の棚卸しが必要

○ 「今まで何をしたか、今は何をしているか、今後は何をすべきか」自身の点検が必要

○ 今後の方針は、日本のみではなく世界の情勢も含めて考えるべき

ものすごくあっさりと書いてみました。

普段仕事をしてたり、日常に追われていると気づきにくいものですが、人間って案外馬鹿だから計画なんてうまくいかないなと思いますよね。

新たに目標を設定するときは壮大なことを考えたりしていまいますが、現実的に自身を見ることが大切と学べます。

判断力の鍛え方

学問のすすめでは、こう書いています。

「疑った上で判断せよ!!文明は疑いによって進歩する。判断力を養うために学問が必要。

ガリレオは天動説を疑って、地動説を発見した。こういう目で世界を見るとたしかに、文明は疑いの中で進歩してきたと考えられます。
仕事でも言えますが、既存の業務を疑うこと、これにより問題提起、解決の一歩目が始まります。

さて、では疑うということ、信じることを総じて判断力といいます。

学問のすすめでは判断力を養うために学問が必要と説いています。
物の善し悪しを図るためには、比較し取捨選択することで判断すると思います。

文明を進歩させるというと壮大なことですが、日常を変えること、変化に適応すること、一方で変化が必要か判断することなど、常に判断力が必要なのが、変化の激しい現代と思います。
あたりまえだから、忘れがちになりますが、我々が判断できないとき、その多くは知らないこと、学んでいないことが原因になります。
学問の必要性を判断力から問われると人生を切り拓くために、改めて学問が必要と感じませんか??

人望とは

痛烈な物言いだが、人望がないものは何もできない

では、人望のある人物とは、なにか。

学問のすすめでは、それを「世間一般にあてにされ、期待される人」としている。

どうやって人望を得るか。金か仕事か。

福沢諭吉はこう言っています。

  • 人望は実際の力量や財産で得られるものではない。
  • その人の活発な知性の働きと正直な心という徳を持って次第に得られるものである。

福沢諭吉は人望を得るためには、正しい自己アピールをしろとも言っています。

自己アピールのポイントは3点です。

  • 言葉を勉強すること
  • 表情や見た目を快くすること
  • 交際の範囲を広くもつこと

簡単そうだけど、難しいこと、でも実はやっていないだけのこと。

これを見て難しいという方は、やりたくないと思っているだけがほとんどだと思います。

人望はどんな資格よりも僕らを支えてくれるものと思います。

確かに自分でも考えてみたら、人望がある人はどこか誠実(正直さ)であり、言葉に気遣いがあったり、表情は笑顔が多かったり、いろいろな人と接していたりしませんか??

明日の自分を変える気づきになれば幸いです。

自己アピールが苦手という人に学問のすすめに記載しているこの言葉を贈ります。

『人間のくせに、人間を毛嫌いするのはよろしくない。』

終わりに

今回は17編のうち5編程度の内容からこの本が現代に生きる僕たちにも通ずるものがあるのではと紹介させていただきました。

個人的には「衣食住を得るだけでは蟻と同じ」と表現した編も好きでしたが、ぜひ読んで見てください。自身の生活のあり方や、僕自身、子を持つ親として何を残していくのかを考えさせてくれるものです。

現代のようなネットが広く普及し、変化が激しいこと、世界が繋がり多様性の時代にもなっていると、色々なものが良くも悪くも増幅してしまう社会と思います。

そのような社会では、心の安定をはかるのが大切ですが、とても難しいのが現状です。

心の安定をはかるためには、社会と自分との関係をしっかりつかまえて、客観的に物事を判断できる能力を身につけることが大切ではないかと思います。

そのような社会と自分を見る機会としても、「学問のすすめ」をおすすめします。

長くなりましたが、ボンツブでした。

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